0宣言の家を認めた
研究者たちの紹介

にしさここどもクリニック

西迫 真 医師 小児科医

1970年、神奈川県相模原市生まれ。日本小児科学会専門医。聖マリアンナ医科大学卒業後、北里大学病院小児科入局。2000年11月、にしさこレディースこどもクリニック開業。2004年、にしさここどもクリニック院長、にしさこレディースクリニック新生児室長。地域医療の大切さと予防接種の重要性を訴える。

神奈川県相模原市城山町原宿南2-42-1 042-783-1101
公式サイトhttp://www.nishisako-cl.jp/

解放感とほどよい光。 こだわりの環境がストレスを減らす。

「病院らしくない病院」がコンセプト。 走っちゃってもいいんです。

僕がもっとも大事にしていること。それは、「お母さんとしっかり話をすること」です。
ここは風邪など比較的症状の軽いお子さんがくる一次医療機関ですから、顔を見れば具合の良し悪しはすぐわかる。診察の時間はわずかなものです。それよりお母さんが子どもの症状をきちんと理解しているか、家に帰ってからその症状とどう向き合えばいいか、説明・指導するのが僕らの仕事だと思っています。
中でも伝えたいのは、どんな症状なら気にしなくてよくて、どんな症状が出たらどの病院に行くべきかという判断基準です。
お子さんの急な発熱やせきで不安になる気持ちはわかりますが、実際のところ、夜間や休日に救急診療にくる人の7、8割は緊急性がありません。そのために、本来、早急な処置が必要な重症の子どもたちが待たされてしまう事実もある。僕らのような地域医療に携わる人間が指導し、親御さんに正しい知識を持ってもらうことで、そうした実態を少しでも改善できればと思っています。

また、今のお母さんたちは、子どもを清潔に保とうと少し神経質になりすぎているのではないでしょうか。
手の消毒も徹底しているし、1歳未満の子でもマスクをさせて連れてくる。これは新型インフルエンザが流行ってからの傾向です。もちろんそれを責めているのではなく、予防のためにはいいことですが、あまりにもきれいにしすぎると、どうしても抵抗力が落ちてくるのです。だから、日本人は外国へ行くとすぐに下痢してしまうんですよ(笑)。
昔の日本もそうでした。汚いものがあるから抵抗力や免疫力がつくということもあります。問題は風邪を引かせないことではなく、重症化させないこと。お母さんたちには、「風邪を引きながら免疫をつけていくんだよ」という言い方をしています。
意外かと思われますが、日本はほかの先進国と比べて予防接種が遅れています。予防接種によって守られる病気は多くあります。たとえば「麻疹(はしか)」のような感染症です。麻疹は免疫力を低下させるだけでなく、肺炎や脳炎など命を落とす危険のある合併症を引き起こすこともあります。ぜひ、1歳の誕生日プレゼントに麻疹のワクチンをしてあげてください。お子さん、お孫さんがワクチンを接種しているか、確認してみてはいかがでしょうか。

2年前にクリニックを新築するにあたっては、「病院らしくない病院」をつくろうと思いました。
患者さんがここへくる目的は決まっているので、あえて病院らしくある必要性はないというのが僕の考えです。白衣を着ないのも同じ理由です。よく「お医者さんなのに、なぜ白衣を着ないんですか?」と聞かれますが、あえて医者らしく見せる必要はないと思っています。子どもから見た「怖い病院のイメージ」を払しょくすることで、ネガティブな場所ではなく、リラックスできる環境を提供したいと思いました。

人工的なものは極力減らし、自然素材を使った広々とした待合室には固定ベンチもありません。階段に腰掛けてアニメを観る子、ライブラリーで本を読む子、床に直座りしておもちゃで遊ぶ子などいろいろです。これだけ解放感があるので、子どもは気持ちがいいんでしょうね。走りまわって元気になる子もいます(笑)。
一般的な建物と逆なのは明るくしないこと。大きな窓は北側に取り、暑さやまぶしさを遠ざける工夫をすることで、心が落ち着き、体への負担が少ない環境を目指しました。

広い待合室からライブラリーと受付が見渡せる。
アールが随所にあり、自然なおおらかさを感じる。
圧迫感のない見た目だけでなく、
受付スタッフ・看護師さんの動線も実によく考えられているので、
従業員もストレスがなくなったという

ここを設計したコンセプトが「人に優しく、自然体の暮らし」「五感に語りかける空間づくり」という僕の考え方。これは住医学研究会の考え方そのもの。こだわりが一致し、ぬくもりと包容力に満ちた納得の空間が出来上がりました。

特に気に入っているのは診察室。自宅の書斎をイメージしました。僕の部屋に診察にきてもらったような、自分自身が楽な環境なので、ストレスもなく、診療もしやすいですね。
細部まで手のぬくもりを感じられるアンティークテイストで、壁や天井にわざとエイジングをかけてもらったり、丸椅子の座面や、小さな置物一つにもとことんこだわり、有機的に空間を構成しています。
今の家は、建ったときこそピカピカですが、経年変化によって家全体がくすみ、価値が下がっていってしまうように感じます。この建物は、逆に10年、20年経っても古くならない。そこも僕にとっては大事なポイントでした。
環境によるストレスが体に与える影響はやはり大きい。自分にとってどんな空間が落ち着くか、どんなディテールが心安らぐかを十分検討し、α波(心身がリラックスできているときの脳波)が出やすい状況に持っていくことが大切だと思います。

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